Intelが6コア12スレッドのモバイルPC向け第10世代Coreプロセッサ「Comet Lake」を発表

IntelがモバイルPC向け「第10世代Coreプロセッサ(開発コードネーム:Comet Lake)」を発表しました。

Intelが発表したComet Lakeは新世代となる第10世代CoreプロセッサーのCPUで、モバイル向けCPUながらも6コア12スレッドを達成している点が特徴的。

Intelは公式発表で「第10世代プロセッサComet Lakeは前世代とUシリーズ同士で比較すると、最大で16%もの全体的なパフォーマンスの向上と41%以上のOffice 365処理性能の向上を達成している」と述べています。

Intelは同じ第10世代Coreプロセッサーとして、2019年8月1日に「Ice Lake」を発表しています。Ice Lakeが10nmプロセスで製造され内蔵GPUにIris Plusを備える一方で、Comet Lakeは14nmプロセスで製造され6コア12スレッドを備えています。

Comet LakeにもIce Lakeにも共通して、通常モデルのUシリーズと省電力モデルのYシリーズが存在しており、Ice Lakeの熱設計電力(TDP)の最低値は9Wである一方、Comet LakeのYシリーズのTDPの最低値は7W、さらにComet LakeはTDPを設定で4.5Wまで引き下げることが可能でComet Lakeは省電力の面で優れています。一方で、Comet Lakeの内蔵GPUはIntel UHD graphicsとグラフィックの面ではIce Lakeが秀でています。

Comet LakeとIce Lakeで共通しているのは、モダンスタンバイ・Intel Adaptix Technology・Thunderbolt 3・Wi-Fi 6を標準でサポートしているという点。公式発表において、IntelはWi-Fi 6を標準でサポートしている点を強調しています。

Comet Lakeシリーズのラインナップは以下の通り。UシリーズとYシリーズはそれぞれ4製品ずつ発表されてます。

また、Intelは第10世代プロセッサの命名規則も発表しています。「Intel Core i7」などに続く数字の先頭2桁がCPUの世代を示しており、先頭から3桁目以降がCPUの区分番号(SKU)となっています。数字の後に続くアルファベットがプロセッサの種別です。