iPadならでは! パソコンにはない特徴がより進化する - iPadパソコン化計画予習編

この秋、新しくリリースされるiPadOS。いよいよiPadが”ほぼパソコン”として活用できる時が近付いているのでしょうか。改めてiPadOSに搭載される機能を詳しく見直し、iOSからどう変わるのかを確認してみましょう。

今回はApple PencilやSidecarなどiPadならではの特徴がiPadOSでどう進化するのかを確認してみます。パソコンにない強みもまたiPadの魅力です。

Apple Pencilでより精度の高い描画が可能に

パソコンにない、iPadならではの特徴といえばApple Pencilです。現在販売中のiPadはどれを選んでもApple Pencilに対応しており、標準で備えたいアクセサリのひとつとなっています。

iPadOSでは、ハードを変えることなく描画のレイテンシ(反応時間)がより速くなります。12.9インチiPad Pro(第3世代)と第2世代Apple Pencilの場合、現状20msのところが9msになるということで倍以上の速さです。

ちなみに、この数字を出したiPad Proは画面のリフレッシュレートが120Hz、その他のモデルは60Hzです。60Hzのモデルでも違いが出るのでしょうか。初代iPad Pro9.7インチ(60Hz)+第1世代Apple PencilのiOS版とiPadOS版で試してみました。

iPadOSの方が微妙に速いようにも見えますが、明らかな違いは感じられません。レイテンシ高速化の恩恵はiPad Proの方が大きくなるものと思われます。

Apple Pencilでいろいろなものに手書きできる

iPadOSでは、「メモ」アプリのスケッチ機能や、写真・PDF等のマークアップ機能で表示されるツールパレットが新しくなります。

このツールパレットが、iPadOSでは様々な形で使用できるようになります。

Macのサブディスプレイ兼液タブになる「Sidecar」

Macの新しいOS「Catalina」では、iPadOSとの連携でiPadをサブディスプレイとして使用できる「Sidecar」という機能が搭載されます。また、Macで使用するグラフィックソフトをiPad上に表示させApple Pencilで作業することも可能(対応ソフトに限る)。MacかiPadか、ではなく両方を活かした使い方ができるようになります。

iPadOSによってiPadはよりパソコンに近い作業ができるようになりますが、パソコンの作業性を高めるデバイスにもなるというわけです。