「Windows 10 20H1」新プレビュー、"新たなCortana"や「WSL 2」強化

Microsoftは米国時間7月26日、「Windows Insider」プログラムの「Fast」リング向けに「Windows 10 20H1」のテストビルド「Build 18945」を公開した。同ビルドには、デジタルアシスタントの「Cortana」アプリに対する新たな変更をはじめとする、複数の新機能が含まれている。

同ビルドでは、「Windows 10」向けの「新たなCortana」体験として、独立アプリのようになったCortanaが搭載、サポートされている。同社は最近になって、CortanaをWindows 10の検索ボックスから切り離して独立アプリとしており、米国のInsiderテスターを皮切りにそのベータ版を提供し始めている。このベータ版アプリはCortanaが持つ既存機能すべてをサポートしているわけではないが、「Bing」による検索結果や、アシスタントとしての会話、アプリのオープン、リストの管理、リマインダーの設定、アラーム、タイマーなどが利用可能となっている。

Microsoftのブログによると、このベータ版Cortanaアプリでは、「Windows」の「ライトテーマ」と「ダークテーマ」がサポートされるとともに、「Hey Cortana」(ねぇ、Cortana)と呼びかけた際の画面が「控えめ」なものとなり、全体的な高速化と信頼性の向上が図られている。「Microsoftストア」からのアップデートで少しずつCortanaにさらなる機能が追加されるという。

今回のテストビルドでは、Windows 10の「Windows Subsystem for Linux(WSL)2」機能も強化されている。これによりテスターは、Windowsからlocalhost経由でWSL 2のLinuxアプリに接続できる。またWSL 2用のグローバルな設定オプションも利用可能になっている。

さらにMicrosoftは、Windows Insiderプログラムの「Fast」リングの全テスターに向け、「File Explorer」の新たな検索機能を数日かけて利用可能にする計画だ。また、Windows 10向けの「Your Phone」アプリへの対応を強化したスマートフォンのモデルも追加されている。

今回のWindows 10 20H1テストビルドには複数のフィックスとアクセシビリティ機能の改善も含まれており、ブログで詳細が説明されている。