GalaxyとWindowsパソコン間でファイル共有・通知同期ができる「Samsung Flow」が便利

Apple製品には、iPhoneとMacでファイル共有ができる「AirDrop」や、MacからiPhoneのインターネット共有を利用できる「Instant Hotspot」機能があります。AndroidとWindowsユーザーの筆者にとっては、その連携機能がうらやましいなぁと思いながら、自分の環境で似たようなことができないか探っていました。

そんな時に見つけたのが、筆者が利用しているスマートフォンのGalaxy向けに、サムスンが提供しているソフトウェア「Samsung Flow」。Windowsデバイスと連携して、スマートフォンとファイルの転送、通知の同期などができます。恥ずかしながら筆者は最近までこのソフトウェアの存在を知りませんでした。

対応環境は、Android 6.0以上のサムスン製のAndroidデバイスと、Windows 10のCreators Updateが適用されたパソコンまたはタブレットです。GalaxyとWindowsデバイスの両方にソフトをインストールする必要があります。Galaxy側はGoogle Playストア、Windows側はMicrosoft Storeからダウンロードできます。

連携させるには、双方でSamsung Flowが起動している必要があり、Bluetoothまたは同一LAN内の接続で利用できます。

まず、便利と感じたのがファイルの共有機能。画像やテキストなどを双方向に共有できます。タイムライン形式で表示されるのも分かりやすいです。加えて、双方向でクリップボードを共有できる機能もあります。ファイル共有にはクラウドサービスの利用という手もありますが、こちらの方が素早く共有できます。

また、スマートフォン側の通知をパソコンで表示できます。Windows 10の通知機能を利用して表示される形です。Googleのサービスなどは、すでにパソコン側でも同期していて、スマートフォン側の通知を受け取る必要がないかもしれませんが、スマートフォン側でしか受け取れないアプリの通知を確認するのに便利です。

パソコン側のウィンドウ上部にあるアイコンからスマートフォンのテザリングをオンにすることもできます。筆者はモバイル通信に対応したパソコンを使っていないので、外出先でこの機能は重宝しています。

設定したスマートフォンが近くにあるときに、スマートフォン側の生体認証を利用してパソコンへログインできる機能も用意されています。スマートフォンのロックを生体認証で解除することで、接続されているパソコンも連動してロック解除されます。Windows Helloなど生体認証が搭載されていないデバイスは、連携することで簡単にログインできます。

その他にも、パソコン側にスマートフォンの画面をミラーリングできる機能「SmartView」など機能は盛りだくさんです。

他社でも、同様のファイル共有機能が提供されていますが、スマートフォンとパソコンの両方が同一メーカー製である必要があります。その点、Samsung Flowは、スマートフォン側はGalaxyである必要があるものの、パソコン側は動作環境を満たしたWindows 10デバイスであれば、メーカーや機種を問わないので敷居が低く、導入しやすいです。

GalaxyとWindowsデバイスをご利用中の方はぜひ使ってみてください。