またもやiCloudで大規模なシステム障害が発生、Apple Storeでの取引にも影響

Appleの提供するクラウドサービスである「iCloud」で問題が発生し、一部のユーザーの間でメール・連絡先・カレンダー・写真・友達を探すなどのiCloudで使用できる機能のほとんどが使えなくなり、アカウントにサインインできなくなるという障害が発生しました。iCloudだけでなくAppleの公式オンラインストアであるApple Storeも影響を受けており、購入処理ができない状態となっていたようです。なお、記事作成時点ではシステム障害はすべて復旧しています。

2019年7月5日深夜、AppleのiCloudで障害が発生しました。インターネットサービスの障害発生状況などを記録するDowndetectorによると、iCloudで発生した障害は5日の2時前ごろから報告されているのがわかります。

Appleが提供するサービスの障害およびメンテナンス情報が確認できる「System Status」のページをチェックすると、障害発生時にどのサービスで問題が起きていたかが一目でわかるようになっています。障害が発生しているのは黄色の項目で、Apple Pay・友達を探す・iPhoneを探す・ゲームセンター・iCloudサインイン・バックアップ・ブックマーク&タブ・カレンダー・連絡先・iCloud Drive・iCloudキーチェーン・メール・メモ・リマインダー・iCloudストレージアップグレード・iCloudウェブアプリ・iWork・メールドロップ・写真・スクリーンタイムといった機能です。

Apple関連のニュースを報じる9to5Macは、「Twitter上で多くのユーザーがiCloud上で発生している問題について共有しています。AppleのSystem Statusページを見れば、サインインやアカウントへのアクセスについても問題が発生中であることがわかり、ほとんどすべてのiCloudサービスでダウンタイムが発生していることがわかる」と記しています。

また、iCloudで発生した障害は開発者向けツールやサードパーティ製のアプリケーションにも影響を及ぼしたそうです。加えて、とあるTwitterユーザーが故障したiPhoneについてApple Storeに相談したところ、「今日は全国規模でiCloudの障害が発生しているため、あなたのiPhoneのデータを転送することはできない」と言われたとツイートしています。

そのほか、障害の影響でApple Storeでは購入取引を完了することができず、全世界に影響を及ぼす可能性があるという報告や……

システム障害の影響でフロリダ州タンパにあるApple StoreではApple Watchを直すことさえできなくなっていたという報告もあります。

なお、iCloudで大規模な障害が発生したのは2019年では2度目となります。