OPPOがディスプレイ埋め込み型カメラを発表。ノッチはもはや時代遅れだ:MWC19上海

6月26日から28日まで中国・上海で開催されている「MWC19 上海」にて、OPPOはディスプレイにカメラを埋め込んだ「アンダーディスプレイフロントカメラ」を発表。同カメラを搭載したスマートフォンの試作モデルの展示を行いました。

試作モデルはディスプレイ上部にカメラを埋め込みしただけのモデル。ディスプレイを見るとたしかに上部まで表示エリアとなっている「フルビュー」デザインで、ノッチやパンチホールなどはありません。なお、背面にカメラは搭載されておらず、このまま製品化されるものではありません。

ディスプレイの上部を改めて見てみると、カメラらしき存在は見えません。もちろん本体上部からカメラが飛び出るわけではなく、ディスプレイの上部にカメラが内蔵されているのです。

試作モデルはAndroid OSが動いており、操作できるメニューは2つ。「写真表示」と「フロントカメラ撮影」のみです。

フロントカメラ撮影を選ぶと一瞬、ディスプレイ上部に丸い円が表示されます。この部分にカメラが埋め込まれているという位置を明確にするため、あえて光らせているとのこと。

このライトはすぐに消灯し、そのままフロントカメラの撮影プレビュー画面に変わります。カメラの画質は非公開。MWC19上海のOPPOブース説明員によると「一般的なフロントカメラと画質の差は無い」とのこと。最近のスマートフォンのフロントカメラは1000万画素超えのものも増えていますが、どの程度まで高画質にできるのかは気になるところです。

フロントカメラを起動しても、ディスプレイ上部にカメラらしきものは見当たりません。この状態でカメラ部分らしき場所に障害物を当てると、カメラのプレビュー画面に影が表示されます。すなわち本体上部はしっかりとカメラが埋め込まれているわけです。

スマートフォンのフロントカメラはセルフィー用途以外にも、顔認証用として毎日使われるようになっています。しかしポップアップ式のカメラはカメラが飛び出すまでの一瞬の時間がだんだんと気になります。一方、フロントカメラを水滴型ノッチやパンチホールにした場合は、ディスプレイの一部がデッドスペースになってしまいます。しかし、今回OPPOが発表したディスプレイへのカメラ埋め込みなら、これら両者の欠点を簡単に克服することができます。実製品ではどの程度のフロントカメラ性能となるのか、製品化が楽しみです。