2020年のiPhone12が小型化、12 Maxが大型化する理由は?

2020年のiPhoneは3モデルで、5.4インチと6.7インチの上位版2種類と、6.1インチの廉価版になると考えられています。現行モデルと比較すると、iPhone XSに相当するモデル(iPhone12)が小さくなり、iPhone XS Maxに相当するモデル(iPhone12 Max)が大きくなっています。この理由について、米メディアForbesが興味深い考察を行っています。

2モデルのサイズ差が開いた理由は?

2019年のiPhone発表に先駆けて、早くも2020年のiPhoneに関するレポートが著名アナリスト、ミンチー・クオ氏の名で公開されました。同氏はApple関連について精度の高い観測で知られる人物です。

このレポートによると、2020年のiPhoneはすべて有機EL(OLED)ディスプレイ採用となり、5.4インチ/6.7インチモデルが5Gに対応、6.1インチモデルがLTE通信のみ対応となるようです。このことから、5.4インチ/6.7インチが上位版、6.1インチが廉価版になると考えられます。

iPhone12はディスプレイサイズが5.4インチへと縮小する一方で、iPhone12 Maxは6.7インチへと拡大する理由について、Forbesは「5.8インチのiPhoneが中途半端な位置を占めている」と分析しています。

2018年3モデルの中で最も売れている6.1インチのiPhone XRは、5.8インチのiPhone XSとサイズに大きな違いがありません。しかもXRの次に売れている6.5インチのiPhone XS MaxとiPhone XSとでは、売れ行きに3~4倍の差があると考えられています。その一方で、2016年に発売された4インチのiPhone SEは未だに再販売→即完売が続いています。

つまり、端末のサイズ差を極端にしたほうが、消費者の多様なニーズを汲み取って多くの需要を喚起できることにAppleが気づいたのではないか、というわけです。数々のリーク情報で知られるベンジャミン・ジェスキン氏が公開したコンセプトイメージ(2018年モデルと2020年モデルの比較)でもサイズが二極化している様子が分かります。

なお、5.4インチのiPhone12については「iPhone SE2」として登場するのではないか、との見方も一部には出ています。