必要な要素は一通りそろった高コスパRyzen mobile搭載15.6型ノートPC

筆者の記憶が正しければ、2000年代初頭からノートパソコンならインテルというのが一般的だった。周知のとおり、デスクトップシーンにおいて、2018~2019年はAMD Ryzenが好調であり、そのモバイル版にも期待が高まっている。今回は、富士通クライアントコンピューティングが販売するRyzen 7ー2700U搭載の「LIFEBOOK WAB/D1」をチェックしていく。

シンプルな外観に充実インターフェースや光学式ドライブ
必要な要素がそろった1台

LIFEBOOK WAB/D1は、スタンダードな構成の15.6型ノートパソコン。採用するディスプレーは1920×1080ドット(IPS、グレア)で、左右のベゼル幅は約7.8mmと細め。デザインもシンプル路線でスタンダード感が強いのだが、後述するようにキーボードの仕上がりがよく、またときおり必要となりがちな光学式ドライブ内蔵、ONKYOスピーカー採用などアピールポイントはしっかりと用意されている。

LIFEBOOK WAB/D1のサイズはおよそ幅361×奥行244×高さ27.1mm、重量約2.3kg。条件付きだが、ある程度のモバイルも可能である。モバイル用として常用するのは難しいため、メインが室内でたまに持ち運ぶマシンという認識がいいだろう。バッテリー駆動時間はカタログスペックで約7.8時間。用途にもよるが、ガッツリ作業をした場合は3時間くらいが目処になり、満充電であればプレゼンなどには耐えるといったところだ。

カラーはシャイニーブラックのみだが、天板は用意された画像のプリントのほか、自分で用意した写真やイラストの素材を使用できるため、スペック以外でのカスタムにも対応する。

LIFEBOOK WAB/D1のインターフェースはUSB 3.1(Gen2、Type-C)、USB 3.0×2、USB 2.0×1、HDMI出力×1、有線LAN端子、ヘッドフォン端子、SDカードリーダーを備える。USB 3.1(Gen2、Type-C)は映像出力には非対応となっているが、フルサイズのHDMI出力があるため問題ない。また徐々に姿を消しつつある光学ドライブもしっかり内蔵している。

LIFEBOOK WAB/D1のキーボードはキーピッチ約18.4mmと余裕のある作りであり、またキーストローク約2.5mm。微妙に傾斜させたステップ型キートップ、キーの位置に応じて押下圧が異なる3段階押下圧の採用もあり、下手なデスクトップ用キーボードよりも打鍵がしやすい。3段階押下圧は、たとえば小指で押すことになりがちなキーを軽くし、人差し指や中指で押すキーはやや重くといった具合のもの。SHIFTキーやCTLRキーを押すときによく感じられるだろう。