Microsoftがデュアルスクリーンの折り畳み式Surfaceデバイス「Centaurus」の社内デモを実施、6カ月以内に発売か

テクノロジー系メディアThe Vergeは、Microsoftに詳しい情報筋から「Microsoftは新しいデュアルスクリーンのSurfaceデバイスの社内デモを実施した」との情報を得たと報じています。社内デモでは「Centaurus(ケンタウロス)」というコードネームで呼ばれる新デバイスのデモムービーが公開されたほか、プロトタイプハードウェアも用意されたとのことで、従業員がCentaurusを一目見るために長い列を作ったそうです。

Microsoftは数年前から「Andromeda」というコードネームで、ペン入力装置と組み合わせて使うポケットサイズの折り畳み型モバイル端末を開発していると報じられていました。

ところが、ポケットサイズデバイスであるAndromedaの開発は中止され、より大きなサイズのデバイスに移行していたことが判明。2018年12月には新たなデュアルスクリーンのSurfaceデバイスCentaurusの存在が報じられています。

Microsoftはおよそ2年間にわたって、Intelと密接に協力しつつCentaurusの開発を進めていたとのこと。記事作成時点ではMicrosoftが公式にAndromedaおよびCentaurusについて認めたことはなく、デバイスの情報が正式に公開される前にSurfaceチームがデバイスを社内で広くテストするのは異例だそうです。

これまでにもMicrosoftは多様なデュアルスクリーンのSurfaceデバイスのプロトタイプを製作してきましたが、Centaurusを多くの従業員に見せたということは、最終的な製品の販売が近いことを意味しているとThe Vergeは指摘。Microsoftは6カ月以内にCentaurusを発売する可能性があるとしています。なお、CentaurusはAndromedaよりも、かつて開発されていたものの発売前の2010年にプロジェクトが中止となった2画面タブレット「Courier」に近いとの噂もあります。

もしもMicrosoftがCentaurusを発売した場合、Centaurusが最初の「Windows Lite」搭載デバイスとなる見込み。Windows Liteはデュアルスクリーン端末用の軽量版Windowsであり、競合製品としてはGoogleのChromebookおよびChrome OSを想定しているとのこと。

また、Microsoftは開発中のゲームストリーミングサービス「xCloud」について、「Xboxでプレイ途中のゲームを引き続きiOSまたはAndroidデバイスでプレイし続けられる」ようなサービスにしていると見られており、日本時間の2019年6月12日から開催される世界最大規模のゲーム見本市「E3」での発表が注目されています。