Galaxy Fold、6月中の発売も困難?品質の安定に時間が掛かるとのうわさ

韓国サムスンの折りたたみスマートフォンGalaxy Foldは、当初は4月26日に発売予定だったものの、試用したレビュアーから画面の故障報告が相次ぎ、全デバイスを回収した上で発売延期とされました。

その後の新たな発売日は6月13日といううわさ伝えられていましたが、サムスン関連の情報サイトSamMobileは韓国メディアの情報としてGalaxy Foldが「6月中に発売される可能性は低い」、つまり早くても7月以降になると伝えました。

韓国メディアThe Korea Heraldの業界情報筋によると、サムスンはGalaxy Foldのディスプレイ問題を修正するのに予想以上に時間が掛かっているとのこと。同社は公式リリースで不具合が上下ヒンジの露出部分に加わった衝撃の影響と推測し、「デバイスの内部に見つかった物質がディスプレイの性能に影響を及ぼした」と述べていました。

米AndroidおよびGoogle関連情報サイト9to5Googleは、競合するファーウェイの折りたたみスマートフォンMate Xが同社に対する米国の制裁により発売が保留されているため、サムスンが改修したGalaxy Foldの生産を急ぐ圧力が弱まったのではないかと推測しています。これにより得られた時間的な余裕のおかげで、修理業者iFixtも指摘していた数々の構造上の弱点も改良されるのかもしれません。

韓国の通信社・聯合ニュース(Yonhap News)は以前の観測を撤回し、「Galaxy Foldの再リリース日が6月中になる見込みはない」と報道。「(ディスプレイ保護)フィルムやディスプレイなどの部品点検を含めて、品質の安定には時間がかかると思われる」との業界関係者の言葉を伝えています。

また冒頭に述べたように、一部の関係者は6月中という発売の目標となる時期を過ぎる可能性があると述べているとのことです。

しかし、サムスンはこうした憶測を否定し「改善プロセスは極秘裏に行われており、通信業界関係者のコメントは肯定できない」と回答しました。そして新たな発売時期を「今後数週間」のうちに発表するとの姿勢を崩していません。

サムスンは顧客に、5月31日までに出荷されなかった場合は予約は自動キャンセルされると通知しています。また、それに先だって米国の家電量販店Best Buyが予約受付をすべてキャンセルと発表していました。サムスンにはGalaxy Foldを万全の状態に仕上げてから再発売に臨んでもらいたいところです。