Windows XPで姿を消したカスタマイズツール「PowerToys」が復活する

Windowsの見た目や機能を自由にカスタマイズできるユーティリティツール群「Microsoft PowerToys」が、オープンソースプロジェクトとしてWindows 10で復活することになりました。これらのツールはWindowsの一部ではないもののMicrosoftにより無償で提供されていたもので、セキュリティの観点からWindows XP版を最後に姿を消していました。

Microsoftはソフトウェア開発プラットフォームGitHubの公式アカウントで、Windows 10向けのオープンソース版PowerToysをリリースすると発表しました。リリースは2019年夏になる見通しで、最初のプレビュー版には「新しいデスクトップに最大化」と「ショートカットガイド」の2つの機能が盛り込まれる予定です。

「新しいデスクトップに最大化」は、仮想的な複数のデスクトップ画面を使い分けることができるタスク ビュー向けのユーティリティで、ウィンドウの右上にカーソルを近づけると以下の画像のようなポップアップが表示されて、ウィンドウを別のデスクトップ画面で最大化してくれます。

また、「ショートカットガイド」は、ウィンドウズキーを1秒以上押すと以下の画像のような画面が表示されて、現在利用できるショートカットを見やすく一覧表示してくれる機能です。

PowerToysにはこのほかにもさまざまな機能が続々と追加されていくとのことで、リリース前の時点では以下のようなユーティリティの開発が予定されています。

◆PowerToysに追加が予定されている機能

1.ノートパソコンに周辺機器や追加モニターをドッキングした際の、レイアウト変更を含むフルウィンドウマネージャ

2.キーボードショートカットマネージャ

3.「Win+R」の機能変更

4.「Alt+Tab」の強化(ブラウザのタブ統合や、実行中のアプリの検索など)

5.バッテリーのログ機能

6.バッチファイルの名前変更

7.タスクバーに「解像度切り替え」を追加

8.フォーカスがない状態のマウスイベント追加

9.コマンドプロンプト・PowerShell・Bashを開く

10.コンテンツメニューファイルの閲覧