6万6000円でゲットできる超高コスパ&超コンパクトの8インチ2in1ノートPC「Falcon」実機レビュー

8インチのコンパクトサイズにキーボードとタッチパネルを装備した2in1ノートPC「Falcon」が日本のクラウドファンディングサイト「CAMPFIR」に登場しています。2019年3月26日に登場してから4月28日現在までに、なんと目標金額の約2719%の1495万6500円もの支援金を調達するという大注目を受けている「Falcon」ですが、そのプロトタイプがGIGAZINE編集部に送られてきたので、一足先にレビューして使い心地を確かめてみました。

Falconはこんな感じのポータブルケースに入った状態で送られてきました。

中には、Falcon本体・電源アダプター・USB Type-Cケーブルが入っていました。

電源アダプターにはUSB Type-Cポートがひとつあり、付属のUSB Type-Cケーブルと接続して使用します。

Falcon本体の外観はこんな感じ。天面にロゴもないシンプルなデザインです。

Falcon本体のサイズは横203mm×縦132mmで、長辺が約143.6mmのiPhone Xと比べるとこんな感じ。PCというよりは電子辞書のような印象を受けるほどコンパクトに仕上がっています。

たたんだ状態の厚みは20mmで、滑り止めのゴムを含めると約23mmです。

本体の左側には排気口がありました。CAMPFIREのプロジェクトのページやメーカーのホームページには吸気口とありますが、実際にはここから空気が出てきます。

本体の右側にあるインターフェースはUSB Type-Cポート・充電ランプ・HDMIポート・ヘッドホンジャック・USB 3.0ポートです。

電源はUSB Type-C接続により供給されるので、電源コネクタはありません。バッテリー容量は2800mAhで、稼働時間は8時間とのことです。

両側面のスピーカーは内蔵型BOXスピーカーで、出力は1W、インピーダンスは8オームです。

本体の重さは実測で701gと非常に軽量です。

本体の底面には滑り止めのゴム足が4つと、吸気口があります。

ディスプレイを開いてみたところがこれです。

画面サイズは8インチで解像度は1200×1920です。画面は非常に光沢が強いのが特徴。また、ディスプレイにはGorilla Glassを採用しているため、傷も付きにくく丈夫です。

電源ボタンはキーボードの右上にあります。

電源を入れてみるとこんな感じです。

キーボードにはバックライトが内蔵されています。

キーピッチは実測で約17mmです。

キーボードを触ってみると意外と狭いという印象は受けませんが、エンターキーが小さいことや、バックスペースキーよりもDelキーが下にある配置に慣れるには少し時間がかかりそうでした。キーを押してみると程よい手応えがありますが、打鍵音はほぼ全く無いので、静かな図書館などでタイピングしても音が気になる心配はありません。

キーボードの手前側にはOFN(光学)マウスが搭載されていて、指でこするようにしてマウスカーソルの操作ができます。カーソルの移動だけでなく、タップ操作にも対応しています。もちろん、マウスの下にあるクリックボタンで左クリックや右クリックをすることも可能。クリックボタンもキーと同様に静音で、クリックしてもカチカチッという音は出ません。なお、マウスの上にある左右に分かれているキーは両方ともスペースキーです。

キーボード操作で音量やディスプレイの明るさも操作できます。

最上段の左から2番目のボタンは「ファン停止ボタン」です。ファンクションキーと同時に押すことで、ファンを停止させることができます。ファンが回っていてもそれほど大きな音は出ませんが、図書館など静かな場所でさらなる静音性を発揮したいときには便利な機能です。

ディスプレイと本体との接続部分はこんな感じ。

ディスプレイは360度開くことができるので、本体部分をスタンドにしたり……

完全に折りたたんでタブレットモードにしたりできます。

タブレットモード中はキーボードが背面に来ますが、ディスプレイが180度以上開くとキーボードがロックされて入力を受け付けなくなるので、持つ手でキーを誤操作してしまうという事態は発生しません。ノートPCモードとタブレットモードはディスプレイを開閉するだけで切り替わるので、シームレスに使い分けることが可能になっています。

タブレットモード中は、スマートフォンと同様に、画面の向きを内蔵のセンサーで感知して、自動的に画面の縦横が切り替わります。

指によるタッチ操作だけでなく、タッチペンでの入力も可能。ただし、専用のタッチペンは別売で、今回の「CAMPFIRE」のプロジェクトでゲットできるモデルには付属していません。

OSはWindows 10 Homeです。CPUはIntelの4コアCPU「Pentium Silver N5000」を採用、RAMは8GBあります。

Windowsエクスペリエンスインデックスを見てみると、グラフィックスがやや弱い点以外は高い値でまとまっていました。

ストレージはSSDで容量は256GBです。CrystalDiskMarkで読み書き速度を測定した結果がこれ。1秒間に約500MBのデータを扱うことができるので、巨大なサイズのメディアファイルに頻繁にアクセスするような場合でもなければ十分な速度だといえます。

「Falcon」は片手で持てるほどコンパクト&約700gと超軽量で、ちょっとした外出時にカバンにポイと入れて持ち運ぶことができる携行性の高さが最大の魅力です。タブレットPCとしてもノートPCとしても使用できる2in1タイプなので、タブレットモードで手軽にネットをブラウジングしつつ、さっと本体を開いてキーボードでテキストを作成するといった使い方ができます。打鍵音も極めて静かで、ファンを止めて静音状態にすることもできるので、図書館や落ち着いたカフェなどでも音を気にせず使えて場所を選びません。

ただし、プロトタイプだからかキーボードの表記と機能の割り振りが違うという、ちょっとした粗も。キーボードの表記を見ると、ファンクションキーと同時に押した際の操作は左からディスプレイの明るさ減・明るさ増・設定を開く……のはずですが、実際の反応は左から無反応・明るさ減・明るさ増でした。製品版では割り振りが適切になっていることを期待したいところです。

「Falcon」はクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で出資を募っていて、記事作成時点で既に目標額を大きく上回る1495万6500円を調達しています。「Falcon」本体(256GB)が5万5000円で手に入る「超早割」、6万1000円の「早割」はすでに規定の人数に到達済みですが、「CAMPFIRE限定」の6万6000円(送料込)プランならまだ出資が可能。締め切りは2019年4月30日(火)23時59分59秒です。