マルチベイ内蔵モバイルノートPC「WS1/C2」はカスタマイズでどこでも快適に使える性能に!

富士通の「LIFEBOOK WS1/C2」は、用途や予算に応じて仕様が選べる豊富なカスタマイズ性に加え、着脱可能な「モバイル・マルチベイ」を採用している13.3型モバイルノートパソコンだ(前回)(前々回)。ウェブブラウジングなど一般的な作業に加えて高負荷な処理を実施した場合、その実用性はどうなのだろうか。今回は、いくつかのベンチマークテストで、さらなる実力をチェックしてみた。

なお、試用機はCore i7-8550U、20GBメモリー、約512GB SSDに強化したモデルで、価格は25万2044円だが、富士通 WEB MARTでクーポンを利用すると、19万4073円で購入できる(4月17日現在)。なお、標準モデルはCore i5-8250U、4GBメモリー、約128GB SSDという構成で、クーポンを利用すれば16万6199円で購入できる。

高い処理能力で外出先の作業も快適!

まずは試用機のLIFEBOOK WS1/C2の総合的な性能をチェックするため、「PCMark 8」と「PCMark 10」を計測。総合スコアはPCMark 8が「2936」、PCMark 10が3351と、モバイルノートパソコンでは好記録となった。これくらいの処理能力があれば、外出先での作業も快適にできるだろう。

通常作業であればストレスを感じさせないCPU内蔵グラフィックス

LIFEBOOK WS1/C2のGPUは、CPU内蔵のインテル UHD グラフィックス 620が採用されている。続いては、グラフィックス性能もチェックしてみた。

3D性能が測定できる3DMarkを実行してみたところ、「Fire Strike」が995、「Sky Diver」が4106、「Time Spy」が386となった。別途GPUを搭載したハイスペックノートパソコンなどと比べれば低めのスコアだが、CPU内蔵のグラフィックス機能で、しかもコンパクトなモバイルノートパソコンという点を考えると十分。高負荷な画像・映像処理を除き、一般的な作業ならほぼストレスを感じないグラフィック性能といえる。

ライトなゲームタイトルなら設定次第でしっかり楽しめる!

では、3Dゲームタイトルがどの程度まで動作するのかをチェックしてみたい。まずは、「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」を1920×1080ドットのフルスクリーンモードで実行してみた。その結果、最も負荷の低い「標準品質(ノートPC)」で「設定変更を推奨」となった。解像度をフルHDではなくさらに下げれば遊べなくもなさそうだが、FFXIVくらいの負荷のゲームは、快適に遊ぶのは難しそうだ。

FF XIVのベンチマーク結果を受け、グラフィックスの負荷がやや低い「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver1.51」を、同じく1920×1080ドットのフルスクリーンモードで実行してみた。こちらは「グラフィック設定」が「低品質」と「標準品質」で「快適」、「最高品質」で「普通」という評価になった。

上記2タイトルのベンチマーク結果から、グラフィック機能への負荷が高いタイトルは厳しいものの、比較的ライトなタイトルであれば、設定次第で十分に楽しめることが分かった。さらに負荷が低いブラウザゲームなどであれば、サクサクと快適にプレーできるだろう。

マルチベイ付きのモバイルノートパソコンで、外出先でもマルチに活躍!

LIFEBOOK WS1/C2は、持ち運びに便利なコンパクトボディーに加えて、用途や予算に応じて仕様が選べる豊富なカスタマイズ性、外出先でも快適に作業ができる高い処理能力を兼ね備えた、ハイレベルな13.3型モバイルノートパソコンといえる。手軽に持ち歩けるコンパクトなサブ機という位置付けだけでなく、カスタマイズによってはメイン機としても活用できるので、ぜひノートパソコン購入時の候補として検討してみてはいかがだろうか。