Apple、最新型MacBook Pro/Airのキーボード問題を認め、謝罪

最新モデルのMacBook AirやMacBook Proに採用されている第3世代バタフライキーボードの一部で、キーが正常に反応しない問題が発生していることをAppleが認め、ユーザーに謝罪しています。

Apple「一部のキーボードに問題発生を認識」

米有力紙The Wall Street Journal(WSJ)の記者ジョアナ・スターン氏が、2018年に発売されたMacBook Airのキーボードで、一部のキーが正常に動作しないことについてAppleにコメントを求めました。

Appleは、一部のバタフライキーボードに不具合があることを認め、ユーザーに謝罪しています。

少数の第3世代バタフライキーボードで、問題が発生していることを認識しています。お客様にご迷惑をおかけして申し訳ありません。

大多数のMacノートブックのお客様は、新しいキーボードを快適にご利用いただいています。

Appleは、キーボードに問題がある場合、Appleのサポートに連絡して欲しいと説明しています。

なお、AppleのサポートWebページでは、エアダスターを使ってキーボードのゴミを取り除くメンテナンス方法が紹介されています。

ゴミ対策を施した第3世代バタフライキーボード

Appleは、2015年4月に発売した12インチMacBookで、本体を薄くできるバタフライキーボードを採用しました。

その後、2016年10月のMacBook Proには改良型の第2世代バタフライキーボードを搭載しています。

2018年5月頃から、バタフライキーボードに小さなゴミが入るだけで正常に動作しなくなるのは設計上の問題だ、主張するユーザーが集団訴訟を起こすなどの動きが起きます。

2018年6月、Appleはバタフライキーボード無償修理プログラムの提供を開始しました。

2018年7月、Appleは内側にシリコン膜を張った第3世代バタフライキーボードを搭載したMacBook Proを発売しました。同じキーボードは、2018年10月発売のMacBook Air(Touch ID付き)にも搭載されています。

第3世代バタフライ式キーボードについて、分解レポートで知られるiFixitが実験を行ったところ、シリコン膜によってゴミやホコリが内部に入り込みにくくなる効果はあるものの、完全な解決策にはなっていない、との結果を出しています。

なお、第3世代バタフライキーボードを搭載したモデルの修理プログラムは発表されていませんが、現時点では全モデルが購入後1年間の保証の対象となります。