フィットネストラッカーのようなスマートウォッチGalaxy Watch Active実機レビュー

Samsungが2月末のUnpackedイベントにおいて、Galaxy S10/S10+らと同時に発表した新スマートウォッチ「Galaxy Watch Active」を米Amazonで購入してみました。

日本では発売されませんでしたが、Gear Watch Sportの後継と考えられるモデルです。とはいえ、Gear WatchやGalaxy Watchの特徴的な回転ベゼルが廃止され、サイズも小型化するなど、まったく新しいシリーズを思わせるデバイスとなっています。

ディスプレイは1.1インチ 360x360のAMOLED。解像度は同じですが、1.3インチのGalaxy Watch 46mmモデルや、1.2インチの42mmモデルと比べるとかなり小さく感じます。

ケース径も40mm(実際には39.5mm)とこれまでになく小型化。回転ベゼルが廃止され、全面が風防になったので、非常にスッキリとした印象になりました。

厚みも10.5mmとGalaxy Watchより2mmほど薄くなっています。全体に小型・薄型化しているのは、フィットネス利用時に邪魔にならないようにとの考えがあるのかもしれません。

背面には心拍センサーを搭載。センサーの配置はGalaxy Watchと同じです。

ベルトはシリコン製のスポーツタイプ。幅は20mmで市販のベルトと交換が可能です。

回転ベゼルはなくなりましたが、UI自体に変更はありません。機能自体もGalaxy Watchと同等です。ただベゼルでの操作ができないので、アプリの選択もタッチ操作で行います。回転UIを採用する意味はないのですが、この辺りは他機種との整合性というか、あえてカスタマイズを避けた結果なのでしょう。

なお、マイクは搭載しているものの、スピーカーは非搭載。このため、Bixbyの返答などを直接聞くことはできません。

▲特徴的な円配置のUIなど、中身はそのまま。電話アプリが入っており着信表示は行えますが、Galaxy Watch Active上から応答はできません

▲各種アクティビティは自動計測に対応

Galaxy Watch Activeと言えば、発表時に心拍数だけではなく、血圧も測定できるとアピールされていましたが、この機能はまだ未実装。今後のアップデートで追加されるとのことです。

▲もちろん、心拍測定は問題なく行えます

充電はワイヤレス充電。WPC(Qi)ベースとのことで、Galaxy S10/S10+の背面に乗せての充電にも対応しています。しかし、手元にあったワイヤレス充電台3つで試したところ、いずれも充電できませんでした。単純にQi互換というわけではないのかもしれません。

▲付属の充電台は平置き型

▲充電を外すとこんな表示に。夜には星型で「こんばんわ」になります

バッテリー容量は230mAhと少ないながら、少し使った感じでは2日はギリギリ持つ感じです。2日目の夜には充電が必要になりそうですが、スマートウォッチとしては十分長持ちなほうでしょう。

スマートフォン側のコンパニオンアプリとしてはGalaxy Wearableを使いますが、各種アクティビティの計測データそのものは、S Healthアプリと同期します。Galaxy Wearableのほうは、初期設定を済ませてしまえば、ほぼ弄る必要はないでしょう。

残念ながらGoogle Fitとの同期はできないのですが、サードパーティのアプリを使えば、一応同期可能です。ただ、できるなら標準で同期オプションを用意して欲しいところです。

使ってみた印象としては、サイズ的にも機能的にも、スマートウォッチよりもフィットネストラッカー寄りだと感じました。アプリをインストールしてあれもこれもと考えると物足りないですが、スマートウォッチとしても使えるフィットネストラッカーと考えると使い勝手は良さそうです。

まだ日本では発表されていませんが、Galaxy S10/S10+とともに、登場するのを期待したいデバイスです。