MicrosoftがWindows 10標準の「Windows 電卓」をオープンソース化

Microsoftが2019年3月6日に、Windows 10に標準搭載されている「Windows 電卓」をMIT Licenseの下でオープンソース化し、ソースコードをGitHubで公開しました。また、今後の開発フローもオープンなものとなり、誰でもWindows 電卓の開発に参加できるようになるとのことです。

Windows 10に標準搭載されている最新版の「Windows 電卓」は、通常の電卓のように四則演算ベースの計算ができるほか、さまざまな関数が使える「関数電卓」やビット演算が可能な「プログラマーモード」、通貨や単位の換算など多機能を誇るアプリケーションです。

ソースコードはC++で書かれているとのこと。導入するためには、Windows 10のバージョン1803以降での実行が条件となっています。また、最新版のMicrosoft Visual Studioとそのオプションである「C++ユニバーサルWindowsプラットフォームツール」、拡張機能であるXAML Styler、そして最新版のWindows 10 SDKをインストールする必要があるとのこと。なお、Microsoft Visual Studioは無料のCommunity版でも十分だそうです。

Windows 電卓のオープン化の範囲はソースコードのほかにビルド、単体テスト、製品ロードマップが含まれるとのこと。Microsoftは「誰でもWindows 電卓の開発に参加することができます」と述べています。開発は標準のGitHub Flowに従い、有志の開発者もディスカッションに参加したり、問題の報告・修正、新機能のアイデア提案、Microsoftのエンジニアと一緒に設計と構築を行うことが可能だとのこと。

Microsoftは「私たちの目標は、コミュニティと協力して、さらに優れたユーザーエクスペリエンスを構築することです。Windows 電卓の未来を明確なものとするために、皆さんの新鮮な視点と積極的な参加を奨励しています」とコメントしています。