【完全ガイド】Wi-Fiがないとき、スマホでテザリングする方法

ギガあまってたら使っちゃおう!

外でインターネットに接続するのはWi-Fiで、という皆さんは多いでしょうけど、スマホやタブレットのデータプランを使い、テザリングで接続するメリットを軽視することはできなくなってきました。

そもそもWi-Fiのエリアを気にしなくてよいですし、ホテルやカフェで公共のWi-Fiネットワークを利用するよりも安全だったりします。AndroidスマートフォンならびにiOSのスマホやタブレットで、テザリング接続を利用する方法をまとめておきましたので、サクッとおさらいしておきましょう~。

なお、ここでテザリングとしているのは、おもにワイヤレスでテザリング接続することを念頭に置いています。自分のスマートフォンやタブレットで、PCなどをつなげられるWi-Fiホットスポットを作り出し、ワイヤレスに接続するという意味ですね。

とはいえ、テザリングの手段にはいくつか選択肢があり、USBケーブルで有線接続したり、Bluetooth接続する方法もあります。とりわけ、Bluetoothでの接続は、Wi-Fi接続よりもスピードは落ちますけど、スマホやタブレットのバッテリー消費が抑えられるというメリットがありますよ。

まずはデータプランをチェックしておこう

スマホやタブレットでテザリング機能を利用する前に、そもそも契約している通信プランがテザリング対応しているのかをチェックしておく必要があります。状況になりますけど、テザリングは利用できない通信プランとか、テザリングを利用すると別料金になってしまう通信プランが、わりとあったりするんですよね…。

たとえば、auやソフトバンクでは、20GBなどの大容量データプランを選んでいた場合、テザリングの利用に500円(税抜)のオプション料金がかかっちゃいます。低用量のプランの場合、テザリングは無料であることが多いです。一方、ドコモやMVNO(格安SIM)の多くは、データ上限に関係なくテザリングできるプランがほとんど。

ただし、3Gしかつながらないなど、回線のスピードが遅いときのテザリング利用はおすすめできません。やはり4G LTE環境でのテザリングは必須ではないでしょうか? 通信速度が遅いと、パソコンでのネット利用は使いものにならないでしょうから。

Androidでテザリングを利用しよう

Androidスマートフォンのバリエーションは非常に豊富なので、「これがスタンダードな設定方法です」と示すのは困難です。とはいえ、どのモデルでも、ほぼ似たようなステップとなりますから、まずはこれから紹介する方法を参考にしてみてくださいね。

Android 9 Pieでのデフォルトの設定方法を見ていきましょう。Google(グーグル)のPixelシリーズやNokia(ノキア)のスマートフォンであれば、キャリアやメーカーが独自にUIを変更したりしていませんから、このステップで問題なく使えることでしょう。

まずは「設定」から「ネットワークとインターネット」を選び、そこから「アクセスポイントとテザリング」へ、そして「Wi-Fiアクセスポイント」に進みましょう。Wi-Fiアクセスポイントのトグルスイッチをオンにすることで、テザリング機能が有効になります。ネットワークSSIDの名称やパスワードの設定は最初にやっておきましょうね。

ちなみに「アクセスポイントとテザリング」の画面には、Wi-Fiアクセスポイント以外にも「USBテザリング」および「Bluetoothテザリング」の設定も用意されています。同じようにトグルスイッチをオンにすれば、各接続を有効にできますよ。

なお、いちいち詳細な設定画面を開かずとも、ホーム画面からステータスバーを引き下ろしつつ、クイック設定でもWi-Fiテザリングを有効にすることができます。同じ設定で使う場合は、この操作のみで、スムーズにテザリングのオンオフ切り替えが可能になるでしょうね。

WindowsやmacOSのパソコンから、ポータブルWi-Fiアクセスポイントをオンにしたスマートフォンやタブレットへ接続する方法は、普通にほかのWi-Fiに接続する方法と変わりありません。自分で設定したネットワークSSIDのアクセスポイントを探し、見つかったらタップして、設定したパスワードで接続しましょう。

もしBluetoothテザリングを選んだのであれば、Windowsの場合は「設定」を開いて「デバイス」「Bluetooth」へと進み、自分のスマホやタブレットを選んでペアリングを完了させます。macOSの場合は「システム環境設定」で「Bluetooth」から、やはり自分のスマホやタブレットを選んでペアリング完了ですよ。

一方、USBテザリングで有線接続を試みる場合は、それほど簡単ではないかもしれません。Windowsであれば、基本的にはケーブル接続で自動的に認識してくれるはずですけど、なんといっても、パソコンとスマホ、タブレットの相性の種類が半端ないので、「ドライバーがありません」と言われるパターンも生じ得ます。通常はポータブルWi-Fiアクセスポイントをオンにしてテザリング接続する方法をおすすめしますね。

macOSでUSBテザリングを試みる場合、さらに事態は困難を極めそうです。きっとサードパーティーから提供されているドライバーのインストールが必要になるでしょうし、Androidスマートフォンやタブレットの側では、設定のなかの「開発者向けオプション」を表示させて「USBデバッグ」をオンにしておく必要があるんですよね。わざわざ、こんなウォークスルーガイドまで用意されているくらいですよ~。

ちなみにChromebookからAndroid単丸のテザリング接続を利用する場合、Pixelシリーズや主だったモデルなら、Instant Tethering機能なる便利なものが用意されています。この機能をオンにしておくと、周囲にWi-Fiシグナルがないときに、Chrome OSから、ほとんど自動でテザリングを使える仕様になっていますね。

Chrome OSの「設定」ページから、接続済みのデバイスを探してセットアップしていきましょう。このとき、Android端末に送られてきたSMSを、Chromebookでも送受信できるようにする、みたいなオプションも設定できますよ。

セットアップが完了すると、再び接続済みのデバイスを表示させ、そこからさらに詳細な設定が進められるようになっています。ただし、便利なので、基本的にInstant Tethering機能は常時オンにしておいて損はないでしょう。

さらに、ChromebookでのUSBテザリングも、ただUSBケーブルで接続するだけで自動認識してくれる簡単さです! スマートフォンやタブレット側のUSBテザリングがオンになってさえいれば、Chromebookの側では、イーサネット接続がスタートしたという表示になって、すぐにテザリングを利用できることでしょう。

iOSでテザリングを利用しよう

iPhoneやiPadなら、これまでAndroidで説明してきたような複雑なステップはあまり関係ないでしょう。とりわけMacとの相性は最高です。

iOSの「設定」から「モバイル通信」の「インターネット共有」を選び、スライダをタップしてオンに切り替えましょう。基本的には、これだけですね。あとはWi-FiかBluetoothで、インターネット共有をオンにしたiPhoneまたはiPadへ接続するだけの手軽さなんです。

この手軽さのカギは、インターネット共有を有効にしたiPhoneまたはiPadと、接続したいMacなどで、同じApple IDにてiCloudのアカウントにログインすることによって可能となっていますよ。ネットワーク選択画面のトップに、インターネット共有でつながるデバイスが表示されるので、ここをタップするだけで、パスワード入力なども一切不要でテザリング接続が完了します。

もし有線接続が必要な場合も、やはりMacとiOSデバイスであれば、非常に簡単ですね。インターネット共有がオンになっている必要はありますが、USBケーブルを接続するだけで、先ほどのネットワーク選択画面に表示されていることでしょう。

Androidのときと同様、もしMacじゃないPCなどからiOSデバイスへテザリング接続する場合は、ワイヤレスでの接続が最善の方法です。基本的にはUSBケーブルで有線接続しても、Windowsとテザリング接続は可能なのですが、あまりうまくいかない場合も多々あるんですよね。Windows 10とiOS 12の相性は悪くないかもしれませんけれど…。

なお、ChromebookとiOSデバイスをテザリング接続する場合は、Wi-Fi経由でないと難しいでしょう。いまのところ、iOSデバイスとのBluetoothテザリングやUSBテザリングは、Chrome OS側でサポートされていないようです。

もし自分の携帯電話の通信プランがテザリングに対応し、4G LTEで接続可能かつバッテリー残量が豊富にあるならば、公共のWi-Fiよりも、自分のスマホやタブレットでテザリングをオンにしたほうが使いやすいと感じるケースは多いでしょう。いざというとき、あるいは普段から、もっとテザリング接続を利用してみてもよいかもしれません。