Google、Android版Chromeの最新ベータでダークモードをテスト中

ブラウザがダークモードに対応するメリットは?

夜間まぶしくなくて目に優しいだけではなく、有機ELでは消費電力の削減も期待できることから、各種アプリやOSで積極的に採用が進んでいるダークモード(ナイトテーマ)ですが、Android向けのChrome Beta版(Chrome 73)にもダークモードが追加されました。

Android版Chromeのダークモードは1月に実装の噂が出ていたもの。今回実際にベータ版に追加されたことから、今後、一般リリースに搭載される可能性も期待できます。

ただしダークモードが追加されたといっても、現状はまだ初期段階であり、実際はポップアップメニューの一部が濃いグレーで表示される程度です。メニューバーなどは従来通り白で表示されます。

また、いまのところ手動でダークモードに切り替えることはできず、Android 9 Pieの開発者オプションでダークモードを「常にON」にした場合にのみ、Chromeでもダークモードが有効となります。

またWebブラウザの場合表示内容はコンテンツ次第なので、積極的にダークモードをサポートするメリットは大きくないと考えられます。多少効果があるとすれば、今回のようなポップアップメニューやURL欄のある上部のメニューバー部分ぐらいでしょう。

それでもダークモードに対応するのは、次期バージョンとなるAndroid QがOSとしてダークモードを採用するとの噂があり、それに合わせるためなのかもしれません。

ちなみに、デスクトップ(Windows、macOS)版の先行開発版であるChrome Canaryにも、ダークモードのサポートが追加されています。こちらもいまのところ自身での切り替えは行えず、OSのテーマをダークモードにした場合にのみ、それにあわせて変更されるという挙動です。