Google新OS「Fuchsia」にPixel 3 XLサポートが追加。サード開発者が尽力

米Googleが開発を進める新OS「Fuchsia」に、同社のスマートフォン「Pixel 3 XL」へのサポートが追加されたことが、海外からの指摘により判明しました。

まずFuchsiaとは、オープンソースにより開発されているOSです。Android OSとは異なり、カーネルには「Zircon」を採用。なおGoogleからOSに関する公式な発表はまだなく、どのような位置づけのOSなのかは明らかになっていません。また以前には、ファーウェイ傘下の中国HiSiliconのプロセッサ「Kirin 970」へのサポートが追加されたこともあります。

今回の情報は、分散型ソースコード管理システム「Git」向けのソースコードレビューシステム「Gerrit」から発見されました。具体的にはPixel 3 XL(ソースコードではCrosshatchと言及)でのZirconカーネルのブート、バーチャルコンソールの表示などが確認されています。

なお、今回のサポート追加はGoogleによるものではなく、インド人開発者のZhuowei Zhang氏が追加したものです。彼は、マインクラフト・ポケット・エディションにてシェーダーとモッドを利用するためのツール「BlockLauncher」を開発したことでも知られています。

また今回のサポート追加はGoogleによるものではないので、今後Pixel 3 XLでのFuchsiaのサポートが推し進められるのかどうかは不明です。さらにサポートは極めて限定的なため、開発者以外はPixel 3 XLでFuchsiaをテストすることは推奨されません。

これまでも、「Google Home Hub」や「Pixelbook」でのテストが確認されているFuchsia。詳細は不明ですが、Android OSとの関連性が今後も注目されそうです。