モトローラのスマホを水と塩で充電できる「燃料電池mods」

地球にやさしいクリーンエネルギーでスマホを充電

世界で初めて燃料電池を使う一般消費者向けモバイルバッテリーを開発したスウェーデンのMyFCが、CES2019の関連イベント「Showstoppers」でモトローラ「moto z」シリーズ用の燃料電池モジュールを参考出展していました。

MyFCは水と塩で発電する燃料電池「JAQ」シリーズを開発。充電器本体にパワーカードと呼ばれる水と塩が含まれたパックを装着すると、両者が化学反応を起こし水素を発生。燃料電池がその水素を元に発電し、モバイルバッテリーとして使えます。

MyFCはこのJAQシリーズをスマートフォン向けに最適化したプラットフォームとしてCES2019で「LAMINA MAX」を発表。moto mods化した試作モデルを参考出展していました。充電器本体がモトローラ「moto z」シリーズの背面に装着するmodsとなっています。なお厚みは「moto z3」と同等程度。

パワーカードは背面の半分くらいの長さで、装着時に握りやすくなるように半円を描いた形状となっています。

パワーカードは背面中央のコネクタに装着しますが、まずは上側向きに取り付けるようになっています。

コネクタに装着したら、そのまま回転させます。

パワーカードを回転させる動作は「今から燃料電池を発電させる」という行為のようで、ちょっとした面白さを感じます。

一番下の位置までパワーカードを180度回転させればセットは完了。これで発電が開始されます。

今回の製品はあくまでも試作機なので、電池の容量なども未定です。パワーカードがどこでも買えるようになり、また値段が安ければ新たなmoto modsとしてモトローラのスマートフォンの魅力を高めてくれるでしょう。

ところでShowstoppersにはスマートフォンのカバーに小型ドローンを取り付けて持ち運べるAEEの「Selfly」も出展されていました。iPhoneやGalaxyシリーズ用のケースがあり、そのケースにプロペラ折り畳み式の小型ドローンが収納されています。

このSelflyこそmoto mods版が出ればより持ち運びやすくなりますし、充電もスマートフォン本体と一体化できるかもしれません。スマートフォンに合体できるアイテムの新製品を見るたびに、moto mods化されないものかとついつい考えてしまいます。