Alcatelの新スマホは約1万3000円なのに使える

サクッと買える1台。

日本ではあまり馴染みがないですが、Alcatel(アルカテル)というフランスのスマホメーカーが、CES 2019に新しいスマホを出展しています。実機を触った米Gizmodo、Sam Rutherfordのハンズオンをどうぞ。

昨年登場した100ドルで買えるAlcatelのスマートフォン「1X」のはなかなか問題アリでした。しかしAlcatelは今年、ほぼ同じ価格で買える新しい「1X(2019)」を発表。問題を修正するために大きな一歩を踏み出しました。

新旧機種を比べてみると、まず解像度が2倍(1,440×720ドット vs 960×480ドット)になっているだけでなく、明るさや色の正確性も明らかに向上していることがわかります。さらにディスプレイサイズが5.3インチから5.5インチに大きくなっているにもかかわらず、本体サイズは小型化。本体背面のプラスチック素材は、サンドストーンテクスチャの触り心地のいいものへと変更されています。

本体背面には指紋認証センサーと、1300万画素+200万画素(深度センサー)のデュアルカメラを搭載。高級機種に似たカメラシステムが採用されています。

しかし1Xの最大の進化は、動作速度の改善でしょう。新モデルではクアッドコア・1.5GHzのMediatek MT6739WWプロセッサを搭載。さらにRAM容量も1GBから2GBへと増量されています。もちろんハイエンドモデルには及びませんが、これによりあらゆるパフォーマンスが向上しているのです。

また、OSもAndroid Goからフル版に変更されている…のですが、それがAndroid 8.1 Oreoなのはいささか古い。なにせ、Android 9 Pieはすでにリリースから5カ月以上が経過していますからね。

またイヤホンジャックが撤去されなかったのは良かったのですが、外部端子がmicroUSBなのも若干不満です。一方、バッテリー容量が3,000mAhと大容量なのはいい感じ。これは、ずっとバッテリーを消費するLGのフラッグシップ端末「G7」と同等です。

カメラアプリにも工夫されており、片手で操作できるUI(ユーザーインターフェイス)が採用されています。つまりセルフィーを撮るときも、指を頑張って伸ばす必要はありません。

話は変わりますが、Alcatelの親会社TCLは今後のコンセプトも展示していました。TCLのスマホにとって興味深いですね。その一つが、フロントカメラが埋め込まれたパンチポールデザインのディスプレイ。これは2019年のアツいトレンドになりそうです。

新しくなったAlcatel 1Xはこの四半期中(1月〜3月)に発売予定。120ドル前後(約1万3000円)。