Surface風デザインは放熱重視の証。超強力ゲームPC、ROG MothershipがASUSから

台湾ASUSはラスベガスで開催中のCES 2019にて、キーボードが分離可能な2-in-1スタイルのゲーミングPC「ROG Mothership」を発表しました。Surfaceシリーズのようなキックスタンド搭載やワイヤレス接続のキーボードなど、先進的な本体構造が特徴です。

17.3インチディスプレイを搭載した大型なROG Mothershipは、本体にGPUとしてNVIDIAのGeForce RTX 2080を搭載。リアルタイム・レイトレーシングを実現した同GPUは、「Shadow of the Tomb Raider 」「Battlefield V」といった対応ゲームタイトルにおいて、高品質な光源処理によるレンダリングが楽しめます。

外観より特徴的なのは内部レイアウトです。マザーボードはSurfaceシリーズなどと同様にディスプレイ側に収納された設計となっているのが特徴。ASUSの担当者によれば、このレイアウトにより、効率的な排熱で高い冷却効率を実現しているそうです。

なお、キックスタンドを搭載したタブレットとしても利用可能ですが、アルミ製の本体重量は10.3ポンド(約4.7kg)と、かなりの重量級。本体(画面側)厚みなどもかなりの迫力があります。

2.4GhzのWi-Fi接続のキーボードは十分なストロークが用意されていて打ち心地もよく、また中央から折りたたむことでより手首への負担を軽くできます。もちろん、自分好みのゲーミングキーボードを接続することも可能です。

外観が目を引きがちですが、本機の特徴は基本性能の高さ。ディスプレイは1080p解像度/144Hz駆動で応答速度は3ms、さらにNVIDIAのG-SYNCにも対応。
CPUはインテルのCore i9-8950HKで、ブースト時クロックは4.78GHzに到達。RAMは最大64GB、ストレージは512GBのNVMe SSD×3台をRaid 0アレイによって組み合わせる構成も可能です。

また再起動が必要ですが、ボタン切り替えによるグラフィックス(GPU)切替機能も採用。ゲーム以外などではCPUに内蔵されたGPUを利用し、消費電力を低減することもできます。

記事執筆時点では、ASUSはROG Mothershipの販売時期や価格を公開していません。また製品は手作業による組み立て手順を数多く必要とするとされており、発売当初は流通量が限られることが予測されます。

放熱を重視した結果、キックスタンド搭載タブレット的なデザインを採用する――という新たな発想で設計されたゲーミングラップトップとなる本機。ヘビーゲーマーだけではなく、テクノロジー好きをもワクワクさせる存在と呼べそうです。