HP、15インチ有機EL搭載ノートPC「Spectre x360」発表

米国ラスベガスで開幕するCES 2019より。HPは、有機ELディスプレイを搭載したノートPC「Specter x360」(2019・15インチ)を発表しました。

同社の有機EL搭載ノートは「Specter x360」(2016・13インチ)に続いて2モデル目。他社を含めてもレノボの「ThinkPad X1 Yoga」(2017年発表・OLED後継は未発売)、サムスンの「Galaxy TabPro S」などに限られており、稀有とも言える有機ELノートに新たな選択肢が加わりました。

有機ELディスプレイは、液晶に比べて高コントラストで広色域、かつ漆黒を表現できるのが特徴。一方で焼き付きやすいほか、大画面では消費電力の高さも課題となり、ノートPCにおける採用は(スマホほどは)進んでいません。

今回発表された「Specter x360」(15インチ)の有機ELディスプレイは、HDRをサポート。sRGBより33%広い色域で、10万:1という高コントラストを売りにします。また、360という名の通り、ヒンジが360°の自由度を持つ2in1。テント型にして卓上モニタとして使ったり、はたまた完全に裏返してタブレット端末として使うこともできます。

ハードウェア面では最新のIntel Core i7およびNVIDIA・AMD製グラフィックスの採用が期待できます。なお、画面解像度も現時点では非公開です。

価格も非公開ですが、コスト的に割高な有機ELの搭載もあり、高級モデルとなるのでしょう。また、大画面では消費電力で不利な有機ELの採用で、現行「Spector x360」(15インチ)の長時間バッテリーを維持できるのかにも注目です。

「Specter x360」(2019・15インチ)は2019年3月に出荷開始予定。有機ELディスプレイの美しい表示に期待したいところです。