はい、これが未来の充電器

「これ、スマホの充電器だよね」。

って思うじゃん? iPhoneの充電器ってこんなサイズだし、よくある小型の充電器だねーって。…思うじゃん? でもこう見えて、MacBookをほぼフルスピードで充電できます。

本日Anker(アンカー)から発表された「Anker PowerPort Atom PD1」は最大27W出力に対応した、超コンパクトなUSB-PD対応の充電器なんです。

素材、変えちゃいました

この驚異的な小型化を実現させたのが、次世代の半導体素材「GaN(窒化ガリウム)」。高いエネルギー効率と耐圧性を備えた素材です。

GaNは従来のシリコンと比べて、高い電力でもAC→DCの変換ロスが少なく、発熱が抑えられます。発熱が少ないということは、筐体を小さくできるというね。

サイズ感としては、約38×41×35mmで65g。つまんだ感じ、iPhoneの標準充電アダプター(5W)より一回り大きく重いかな? だけど出力は5倍以上あるんですよね。しんじられねー。テクノロジーすげー

こちらがAnker vs Apple。

2Wの差がこのサイズ差になるって、テクノロジーの進化っぷりすごくないですか? それは、GaNについて全く知らなかった僕が、思わずググってしまうくらいの衝撃がありました。なるほど、青色LEDの材料ね!

次世代ACアダプターの標準サイズになりそう

現在予定されているシリーズラインナップとしては、

・最大27Wの「PowerPort Atom PD1」1ポート(USB-C×1)

・最大60Wの「PowerPort Atom PD2」2ポート(USB-C×2)

・最大100Wの「PowerPort Atom PD4」4ポート(USB-C×2, USB-A×2)

と、容量とポート数の違うAtomシリーズも発表されました。

PowerPort Atom PD1の発売日は今冬(2019年Q1)。価格は未定です。

でもこの充電器は、USB充電器のブレイクスルーとなる気がするんです。やがてくる、その日。僕らの荷物が何割か軽くなるであろうその日を楽しみに待ちましょうか。

ちなみに、最初コレを楽しみに発表会に出向いたんだけど、思わぬ伏兵が待ち構えていて、思わず黄色い悲鳴をあげることになったのは、また別のお話…。