アップル、キーボード表面がタッチパッドになるタブレット用カバ

タブレットの性能が向上し、多くの作業をPCなしで済ませられるようになってきた。キーボード付きカバーを組み合わせれば、文章も入力しやすい。ただしその際、メニュー操作などで画面タッチの必要が生ずると、腕を上げて手を画面まで動かすことになり、ポインティングデバイス付きノートPCなどに比べ体への負担はかえって高い。

 これに対し、Appleはタッチパッドとして機能するキーボードの付いたタブレット用カバー向け技術を考案。この技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間11月15日に「COVER FOR ELECTRONIC DEVICE」(公開特許番号「US 2018/0329453 A1」)として公開された。出願日は2018年5月14日。

この特許は、電子デバイス用の保護カバーに対して、キーボートとタッチパッドの両機能を付与する技術を説明したもの。電子デバイスとしては、タブレットを想定している。

カバーは折りたたみ式になっていて、使わないときはデバイスを保護できる。デバイスに接続されるキーボードも備えている。さらに、キーボードは指の接触や接近を検知することが可能な構造をとる。これにより、キーボード上でスワイプやピンチといった操作が可能になる。

 キーボードにタッチパッドを兼ねさせれば、タッチパッドを別に用意する必要がなく、カバーのサイズを大きくしないで済む。

なお、特許とは、技術的アイデアの権利保護を目的とした公的文書である。登録されて成立しても、実際の製品やサービスで利用されるとは限らない。さらに、アイデアの存在を公知の事実にする目的で出願され、登録に至らず公開止まりになるものも少なくない。